こちら「日本語でケアナビ」開発室

2008年3月のシンポジウムの詳細が決定!

うえだ

「日本語でケアナビ」と私たち

図書館ネットワークのチカラ

今回は、開発室の大事なナビゲータの一人、「日本語でケアナビ」を支えてくれた専門司書、浜口さんに登場していただきます。ではどうぞ!

それは「肉単(ニクタン)」から始まった!

ケアナビの形がまだないはじまりの頃、うえださんから「医療や介護関連の用語や言葉を収集したいので情報を教えて下さい。」と図書館の窓口でレファレンス依頼を受けました。日本についてのさまざまな言語で書かれた情報を収集している当館では、異なるフィールドの依頼でした。

さあて、情報の海の中からどうやって探そうかと思ったその目に飛び込んで来たのは、新聞広告に掲載の筋肉隆々の男性がポーズを取った表紙の本『肉単-語源から覚える解剖学英単語集-』(エヌ・ティー・エス社 2004)でした。筋肉名をイラスト付で英語、日本語(ふりがなつき)にリスト化していて、素人にも分かりやすい内容でした。同書のシリーズ「骨単(ホネタン)」も刊行されていることも分かりました。

「肉単」との出会いから関連情報を手がかり足がかりにして、著者、出版社から情報をたぐり寄せました。1冊の本から芋つる式に情報をたどっていくことができました。異なる分野の情報を探す場合には、医学や介護関係の本の出版社、学術団体、関連学会などは大きな手がかりになります。NACSIS-Webcatや国立国会図書館の。NDL-OPACなど日常的に活用している図書館の綜合目録というツールを使いました。

それ以来、ケアナビの素になる語彙収集に役に立つと思われる本の情報が見つかったら、ケアナビ開発室に届けました。提示した本のリストには、魅力的なタイトルやそっけないタイトル、本の内容を凝縮したタイトルが並びました。アマゾンや出版社のHPで本の内容や目次を紹介していることもありますが、やはり手に取って見ないとその内容は分かりません。

ケアナビ開発室メンバーから、次々に紹介した情報を元に資料貸借依頼(ILL:InterLibrary Loan他の図書館から資料を借りるサービス)がありました。次に必要な本の情報を書いた「資料貸借依頼書」を手にしたケアナビメンバーが図書館カウンターに来て、届いたばかりの本と交換に依頼書を受け取ることが日常になっていきました。私達司書は依頼を受けた本を所蔵する大学図書館をNACSIS-ILLシステムで探して、本を貸して下さいと電子ネットワーク上で依頼しました。これまで利用したことがない医学部、看護学部、福祉学部などを有する全国津々浦々の大学図書館の蔵書を利用させてもらいました。

平成16年~18年の3年間で258冊の専門図書を借りました。本の貸借だけではなく関連論文の文献複写も全国の大学図書館に依頼させてもらいました。図書館のILL用小包を置く棚はいつもケアナビ開発室用に借りた郵便小包でいっぱいでした。

「本のタイトル通り役に立つ内容でした。」「タイトルはいいんだけど、内容は期待通りではなかったです。」「この著者の別の本を探してくれますか。」と届いた本から次の情報につながっていくことも多々ありました。

小さなケアナビ開発室のお仕事を全国の医学・看護系大学図書館の蔵書がサポートしてくれました。小さな国際交流基金関西国際センター図書館が全国の図書館ネットワークでつながっているおかげです。「肉単」の表紙の筋肉が身体を支えているように、図書館ネットワークが情報を支えています。

2008.07.02 13:51 - うえだ

次は「祭囃子(前編)」

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