開発当初、全てのことばを場面別のカテゴリーに分けていました。
(場面分けへの道のりについては、「ベルトコンベアーの巻(前編)」をどうぞ!)
場面は、一番初めは4つ、そして必要に応じて6つに増えていきました。
どんな場面に分かれていたかと言うと、初めは大きく、
- 基本的ケア
- 診療・処置
- 業務上コミュニケーション
- 名詞
の4つ。そしてその後
- 介護
- 便利なことば
が仲間入りしました。この新入りの2つについてはここでは触れず、
古参の4つのうち、1つだけ異質な感じのする
「名詞」がなぜ生まれたかについて紹介したいと思います。
「基本的ケア」はお世話する場面、「診療・処置」は病院の場面、
そして「業務上コミュニケーション」は仕事の場面、
ということは、そのネーミングからもある程度想像できると思います。
ですが、そこに「名詞」というカテゴリーが突然「ポン」と入っていると、
「『名詞』って場面なのか?」と違和感を持たれる方も多いでしょう。
文献を読み漁ってことば集めをしていた頃、
各ことばを場面別に分けていたことは、既に述べました。
その作業を進めるうち、名詞のことばに関して主に2つの問題が浮上しました。
- 同じ名詞がいろいろな場面で使われているので、
「ここ!」という特定の場面に分けるのが難しい。
(これは名詞だけに限ったことではないんですが、名詞はことばの数がかなり多くて、場面分けが特に大変だったんです。) - 色々な場面で使われることばだからこそ、一緒に収録してしまうと
特色のある動詞や形容詞を引き立たせるのが難しい。
つまり、場面の独自性を際立たせるには名詞を外した方が好都合。
これらの問題を解決するため、
名詞は場面とは別に、独立したカテゴリーにすることになり、
その結果、他の3場面とは違った性質のカテゴリーとなったんです。
今回は、「名詞」という1つのカテゴリーについてのみに焦点を当てましたが、
実はこの「1つのことばを1つのカテゴリーに入れる」ということ自体に
後々無理が出てくるんです。
この頃、開発メンバーは現在のようなサイトの姿を
イメージしていた訳ではなく、
「タグ検索」という発想も全く持っていなかったので、
「ウェブサイトでどのように見せるか」よりも
「どうすれば作業がしやすいか」を軸に考えていたのかもしれません。
小さな不安を残しつつ、「名詞」はかなり長い間(2年ぐらい)、
1つのカテゴリーとして居座ることになります。
2008.01.15 15:27 - しもやん


