データベースを構築していく中で、私たちは様々な問題にぶつかりました。
今回はその中でも、ことばをどういう形で採用するか、
つまりどんな単位でことばを切り取るかについて出てきた問題を
簡単にご紹介します。
(この回の詳細については、明日からお送りする前ちゃんの
「このことば、どう立てる?~詳細編(1)(2)(3)」
をご覧ください。)
例えば「出る」ということば、ケアナビではこんなふうに出てきます。

「出る」と一口に言っても色々な意味で使われます。
「出る」を単独で採用すると、どの意味なのかが分からないし、
その使い方や、どんな主語、目的語をとるのかも伝わりにくいでしょう。
このような問題は、様々な名詞と組み合わさって
多くの意味を表すことばにも見られました。
「意識がある」「介護する」などの「ある」「する」がそうです。
そこで、次の2つのパターンをもとにことばを切り取ることにしたんです。
- 予想される目的語や主語を後ろに括弧付きで入れる。
「出る(尿が~/血が~/涙が~/汗が~)」
「出る(ぶつぶつが~/蕁麻疹が~/発疹が~)」 - 連語で採用する。
「電話に出る」「許可が出る」など
全てのことばを連語で採用すれば親切なのには違いありませんが、
それでは数にキリがありません。
逆に「ある」「する」のように、多くの主語や目的語をとることばを
単語で採用し、括弧内に主語や目的語を入れようと思えば、
「する(勉強を~/結婚を~/仕事を~/・・・)」のように
今度は括弧の中のことばの収拾がつかなくなってしまいます。
「括弧の中が多すぎてわかりにくいわ!」と・・・
それらの問題を解決するための折衷案として
上の2つの方法を採用したんです。
一見統一感のなさそうな表記にも、ちゃーんと(?)
遠回り、寄り道をしながら収まったというストーリーがあるのでした。
2008.01.21 16:59 - しもやん


