こちら「日本語でケアナビ」開発室

2008年3月のシンポジウムの詳細が決定!

たなか

シンポやりました!

パネルディスカッションの紹介

3月8日のシンポジウムでは、「日本語でケアナビ」開発をテーマにパネルディスカッションを行います。ブログで紹介してきた方々もパネリストとして登場されます。「日本語でケアナビ」の生の話が聞けるこの機会、どうぞご参加ください。

以下、シンポジウム用の紹介文を転載します。シンポジウムの特設サイトには、シンポジウムのほかのイベントに関する詳細も書かれていますので、ぜひご覧ください。シンポジウムの申し込みはまだ受け付けていますので、よろしければぜひお越しください!

「『日本語でケアナビ』と実践的コミュニティー」

「日本語でケアナビ」は、国際交流基金関西国際センターが開発した日本語教育支援Webツールです。私たち開発チームは、「日本語でケアナビ」を「つくる」ために、フィリピン人日本語教師、医療英語通訳翻訳者、Webデザイナー、看護・介護分野の専門家など、多様な立場の人々と、企画、制作、検証の各段階で「つなぐ」ことを試み、それによって「つくる」ことが進んでいきました。そして、その成果や過程を社会に「ひらく」ことに挑みました。このような実践には様々なまなびがあったと言えます。パネルディスカッションでは、「日本語でケアナビ」開発プロジェクトをケースとして、関係者らがそれを語ります。

まず、「日本語でケアナビ」とはどのようなものか、目的、内容の概略について紹介します。「看護・介護のための日本語教育支援データベース」開発プロジェクトが始まったときは、まさに暗中模索でした。看護・介護分野で働く人の日本語教育支援のため、何を目指すべきか、どのような方法をとるべきか、話し合いが続きました。日本語教師に何ができるのか、何をしなければならないのか、答えさがしを導いてくれたものは何だったのか、上田和子さんがチームを代表して語ります。

専門分野を持つ学習者のためのデータベース作りでは、専門用語だけでなく、誰が何のために、何をどのように使うのかという「使い手の視点」を考えることが欠かせません。フィリピン人日本語学習者や日本語教師から、開発チームはコンテンツ作りやインターフェースのデザインへのヒントなど、多くのものを得てきました。ジョイ・デヴェラさんがノンネイティブ日本語教師の視点から、このプロジェクトとの出会い、そして、フィリピン人日本語学習者の求める日本語教育、ノンネイティブ日本語教師の貢献の可能性について語ります。

辞書ツールとしてサイトを提供するためには、日本語と外国語のデータが必要です。「日本語でケアナビ」には看護用語や介護用語のほかに、日常の動作やしぐさを表す表現がふんだんに盛り込まれています。さらに、人間関係を反映した表現や、家族観や死生観などを含む表現を見ると、ことばは文化と密接に関係していることがわかります。データベースに取り上げた日本語と日本文化に関する情報を、いかに的確に英語で提供するかは、「日本語でケアナビ」プロジェクトの生命線であると言えます。水野真木子さんが、英語の医療通訳・翻訳の視点から、このプロジェクトの特徴とそこに見る問題点について語ります。

コツコツと積み上げていったデータは、インターネットサイトとして形作られ、ユーザーに提供されます。紙に書いたデータがパソコンの画面でどのように現れて、どのように検索できるようになるのか、データを作っていても実感はあまりありませんでした。そんな私たちが、「看護・介護のための日本語教育支援データベース」が「日本語でケアナビ」に変身した瞬間から、「使いやすさ」について具体的に考えるようになりました。「日本語でケアナビ」を「使いやすいもの」「親しみやすいもの」として提供する、そのためにどのようなデザインの工夫と試みがあったのか、ウェブでの「見せ方」について、角南北斗さんがITシステム・デザインの視点から語ります。

それぞれの専門家とのやり取りの中で、開発チームの一人ひとりは「日本語でケアナビ」に対する考え方に影響を受けていきました。いえ、自分の日本語教育観にさえ、変化を感じ始めたのです。実際にこのサイトを使う人々が、仕事の現場でどのような日本語を必要としているのか、そこで「日本語でケアナビ」は、本当に役に立つツールとして使命を果たせるのか、確かめたいという気持ちがつのりました。それに応えてくれたのが日本語を使って働いている人々です。「日本語でケアナビ」がその人の仕事、生活、日本語学習に力を与えているのか、「日本語でケアナビ」のエンドユーザーを代表して、原田マリアフェさんが、ケアの現場の仕事と日本語への取り組みについて語ります。

「日本語でケアナビ」開発で、私たちは専門家たちと「つながり」ながら、「ものづくり」の実践を行ってきました。外とのつながりという意味で、開発チームはプロジェクトの「ハブ機能」を果たしていたと言えます。一方、プロジェクトの実践を通じて、内側にも知的創造が生まれていました。それらをあわせて論じていきたいと思います。

2008.02.26 12:03 - たなか

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