こちら「日本語でケアナビ」開発室

2008年3月のシンポジウムの詳細が決定!

すなみ

日本語でケアナビの「いま」

なぜスマートフォンに対応させたの?

前回の記事でお伝えした通り、日本語でケアナビは、
この春にスマートフォン版を公開しました。

そこで今回から、このスマートフォン対応について
開発チームが考えたことや苦労したことなどを、
お伝えしていこうと思っています。

まず第1回目は、なぜスマートフォンに対応したのか?
というお話からです。

この1、2年におけるスマートフォンの普及速度は
本当に驚くべきものだ、と僕は感じています。
僕自身はスマートフォン(iPhone)を使って3年ちょっとですが、
使いはじめの頃はまだそういう人は珍しかった記憶があるのに、
今や電車の中を見渡すとスマートフォンをいじる人ばかり。
携帯電話会社も各社軒並みスマートフォンを主力製品に据え、
いま買うなら特に理由がなければスマートフォン、という時代です。

ケアナビがスマートフォンに対応したのは、
こうした時代の変化に合わせるという意味ももちろんありますが、
スマートフォンが実現することが、ケアナビのコンセプトと、
とても相性がいいという側面も大きいのです。

スマートフォンとは、これまでならPCでやっていたことを、
いつでもどこでも気軽にできる端末だと僕は考えています。
いわば「手のひらサイズのPC」とでもいいましょうか。

ケアナビも、PCの前に座ってじっくり学習する教科書ではなく、
仕事や生活の中で必要なときにサッと使う道具として、
気軽に活用してもらうことがコンセプトになっています。

実は、ケアナビは2007年の初代バージョンの頃から、
携帯電話でも利用できるように作られていました。
ただ、携帯電話は表示できる文字数や機能に厳しい制約があり、
PCと同じ使い勝手は望めないことがはっきりしていました。
そこで、携帯電話版の機能は語彙の検索のみに絞り、
画面も白黒のまったく装飾のないシンプルなものにしていました。

ケアナビの特徴は、そうした語彙のキーワード検索だけでなく、
タグや漢字で探せたり、音声が聴けたりすること、
あるいは使っていて楽しい空気感などが意識されています。
そのため、携帯電話版は「最低限辞書としては使える」レベルであり、
本来の魅力を知ってもらうにはPCでの利用が不可欠でした。

ところが介護の現場では、開発が想像していたようには
ケアナビは使われていないということが、
関係者の話から見えてきました。

職場にPC自体はあるのですが、それは主に事務処理用であって、
思い立ったときに誰もがすぐ気軽に使えるような形、
例えば、分からないことばを気軽に調べられるようには
設置されていないことが多いというのです。

特に学習者(ここでは外国人労働者でもある)にとっては、
利用を何度もスタッフに願い出るのは心理的負担もあるとのこと。
個人PCは所有していないし、携帯電話ではサイトを見ない。
そんなインフラの現状が、ケアナビの利用を阻んでいたのです。
書籍版が作られたのも、何とかコンテンツだけでも使ってほしい、
そんな思いからきたものでした。

そのような状況が長い間続いていたので、ケアナビにとって
スマートフォンが普及することは非常にありがたいこと。
なぜって、スマートフォンを持つということは、
パーソナルなPCを常時携帯する、ということと同じだからです。
ケアナビを使いたいときに使ってもらえる環境が、
やっと整ったということなんです。

2012.09.07 10:44 - すなみ

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