インドネシア人介護福祉士候補者日本語研修を終えて(3)
- 田中
- 日本語以外で、何か配慮したことはありますか。
- 登里
- そうですね、日本語研修が終わるとすぐに職場に行くわけですから、
スムーズに職場や日本の社会に入っていってもらいたいという思いが強かったです。
それで、社会文化的な情報もできるだけ提供するようにしました。 - 田中
- どのような形で行ったんですか。
- 登里
- 研修が始まってすぐに日本で生活しているインドネシアの方を招き、
生活習慣や考え方の違いについて話してもらいました。
仕事に関する情報としては、研修後半に講義を行いました。
そのうちの1回は、
実際に介護の現場で働いているインドネシアの方を招いて、
日本とインドネシアの現場での違いについて、
具体的に話してもらう機会を設けました。
また、研修終盤には、短い時間ですが、
日本で働くための具体的な心構えを 伝えるようにしました。 - 田中
- 働くための心構えというのは、具体的にはどんな内容ですか。
- 登里
- 例えば、「休暇を取る場合には、直前ではなく、
できるだけ早めに連絡したほうがいい」とか、
「日本では人がいる前で注意を受けることは珍しいことではない」など、
インドネシアの業務習慣と異なる点についてです。 - 実は、研修開始から3ヶ月経った頃に、まだまだ
日本の生活様式に関する誤解があることがわかって、
もっと、いろいろな情報を伝えたほうがいいと思ったんです。
研修修了後のアンケートにも、もっと文化や生活についての
情報が欲しかったという意見が多くありました。 - それから、いろいろな日本人との交流も積極的に行いました。
特に評価が高かったのは、介護施設への定期的な訪問です。
10数名のグループに分かれ、3つの施設へ行き、
施設のスタッフや利用者のお年寄りの方々と交流しました。
研修参加者にとっては、自分の日本語が通じるということ、
それに、研修後に働く場所の雰囲気がわかるという点で、
安心感が得られたようです。
利用者の方々も、研修参加者の来訪を楽しみにしてくださっていたようで、
双方に有益な交流ができたと思います。
2009.03.18 14:18 - たなか


