インドネシア人介護福祉士候補者日本語研修を終えて(2)
- 田中
- 初めての介護福祉士候補者のための日本語研修ということで、
大変だったことも多いかと思います。 - 登里
- 大変だったことは山のようにありますが、
やはり、専門領域と重なる部分は、いろいろ難しい点がありました。
もちろん、介護の研修ではなく日本語研修なので、
そんなに専門的なことをするわけではありません。
例えば、「専門会話」という授業があるのですが、
ねらいは、介護の現場で適切な表現を適切なタイミングで話すということで、
介助動作が適切かどうかについて指導するわけではありません。
それでも、どんな動作か、何が目的でそれをするのかを理解しなければ、
日本語の指導も効果的にはできません。
それで、教える側も図解の本を見たり、いろいろ勉強しながらの
授業になりました。 - 田中
- 特に難しかった場面はありましたか。
- 登里
- そうですね、体位変換(交換)とか、動作が複雑で
教師たちも、あれこれ言い合いながら、なんとか工夫していました。
それに、看護師経験が長い研修参加者がいるクラスでは、
逆に研修参加者から教えてもらうこともありました。
でも、入浴など、インドネシアにはない習慣なので、
教える側も教わる側も、大変だったようです。
動作があまり難しくなかったので、まだ助かりましたが。 - 田中
- 研修の終了前に、介護場面でのロールプレイ大会がありましたね。
私も見せてもらいました。
日本語はたどたどしい部分も少しはありましたが、
会話や対応の雰囲気がとても温かかったことが印象に残りました。 - 登里
- ありがとうございます。
インドネシアの人たちって、ロールプレイとか大好きなんです。
人前で歌ったり、踊ったり、話したりするときも、物怖じしません。
それに、ホスピタリティもあります。
研修の途中、「発音」の授業の総まとめとして、
会話を覚えて話す「発音暗唱大会」を開いたのですが、
こちらの意図とは別に、みんな自分たちでオリジナルの台詞を作って、
しかも、必ず最後に「オチ」があるんです。
聞いていて思わず大笑いをしてしまいました。
そういう意味では、インドネシアの方たちは
看護や介護の仕事に向いているのではないかと思います。 - 田中
- ロールプレイ大会で、利用者の方への話し方と、同僚への話し方も
ちゃんと使い分けていましたよね。
6ヶ月という短期間で、すごいなと思ったのですが、
意識して指導されたのですか。 - 登里
- 授業でも気をつけましたが、
例えばジャワ語とかは、敬語が発達している言語だそうです。
だから、相手に合わせて話し方を変えるのは、インドネシアの人たちにとって
そんなに難しくないのではと思っています。
同僚や利用者の方たちと気持ちよくコミュニケーションができて、
なんとかスムーズに職場に入っていってくれることを期待しています。
2009.03.16 14:17 - たなか


