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2008年3月のシンポジウムの詳細が決定!

たなか

日本語でケアナビの「いま」

介護場面での日本語練習

インドネシア人介護福祉士候補者日本語研修を終えて(2)

田中
初めての介護福祉士候補者のための日本語研修ということで、
大変だったことも多いかと思います。
登里
大変だったことは山のようにありますが、
やはり、専門領域と重なる部分は、いろいろ難しい点がありました。
もちろん、介護の研修ではなく日本語研修なので、
そんなに専門的なことをするわけではありません。
例えば、「専門会話」という授業があるのですが、
ねらいは、介護の現場で適切な表現を適切なタイミングで話すということで、
介助動作が適切かどうかについて指導するわけではありません。
それでも、どんな動作か、何が目的でそれをするのかを理解しなければ、
日本語の指導も効果的にはできません。
それで、教える側も図解の本を見たり、いろいろ勉強しながらの
授業になりました。
田中
特に難しかった場面はありましたか。
登里
そうですね、体位変換(交換)とか、動作が複雑で
教師たちも、あれこれ言い合いながら、なんとか工夫していました。
それに、看護師経験が長い研修参加者がいるクラスでは、
逆に研修参加者から教えてもらうこともありました。
でも、入浴など、インドネシアにはない習慣なので、
教える側も教わる側も、大変だったようです。
動作があまり難しくなかったので、まだ助かりましたが。
田中
研修の終了前に、介護場面でのロールプレイ大会がありましたね。
私も見せてもらいました。
日本語はたどたどしい部分も少しはありましたが、
会話や対応の雰囲気がとても温かかったことが印象に残りました。
登里
ありがとうございます。
インドネシアの人たちって、ロールプレイとか大好きなんです。
人前で歌ったり、踊ったり、話したりするときも、物怖じしません。
それに、ホスピタリティもあります。
研修の途中、「発音」の授業の総まとめとして、
会話を覚えて話す「発音暗唱大会」を開いたのですが、
こちらの意図とは別に、みんな自分たちでオリジナルの台詞を作って、
しかも、必ず最後に「オチ」があるんです。
聞いていて思わず大笑いをしてしまいました。
そういう意味では、インドネシアの方たちは
看護や介護の仕事に向いているのではないかと思います。
田中
ロールプレイ大会で、利用者の方への話し方と、同僚への話し方も
ちゃんと使い分けていましたよね。
6ヶ月という短期間で、すごいなと思ったのですが、
意識して指導されたのですか。
登里
授業でも気をつけましたが、
例えばジャワ語とかは、敬語が発達している言語だそうです。
だから、相手に合わせて話し方を変えるのは、インドネシアの人たちにとって
そんなに難しくないのではと思っています。
同僚や利用者の方たちと気持ちよくコミュニケーションができて、
なんとかスムーズに職場に入っていってくれることを期待しています。

2009.03.16 14:17 - たなか

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